その①の続きです。
前回を読んでいない方は、まずそちらからどうぞ。
【ローレック伯爵】
今作の最重要人物のはずなのに…一番評価に困る人。お願いだから、娘さん方のことも少しは気遣ってあげて…母娘和解の切っ掛けになってたら、もう少し評価は上がったんだけどなー…
EDの貴方なんて、ただの酔っ払いじゃないですか！娘がまた頭を抱えてますよ…4章で部下に良いとこアピールしてカッコいい姿を見せてた、あの頃の面影が見る影もないぞ！おかげで私の印象が、有能な上司から面白い親父さんにランクダウンやぞ！！
そして、まさかの再行動持ち。ついに踊り子からおっさんの時代へ…とか思っていたら、病み上がりで使えなくなってしまった。おいッ！！
妻二人との馴れ初めエピソードも含めて、なんかカッコいいんだか情けないんだか、よくわからないお人である…
【ベルトーリア】
ゼイド軍のマスコット。アイドルのセナちゃんと同じく癒やしの存在。サボテンもぐもぐ。
20デナで使えるのがおかしい、普通にユニットを運用するより安いってどういうことだ！！でも、頼りすぎると他が育たなくなるという罠。
「特攻解除」とか覚えさせれば縦横無尽に駆け回ったのでしょうが、やりませんでした。ゲームが楽になる＝飽きるというタイプなので、流石に手を伸ばせなかった。
…とか言いつつ、何度か縛ろうと考えていたのに、結局彼女の強さに甘えてしまったよ。救済モードでは流石に縛りたいところ。じゃないと、私のM心が枯れてしまう。
【バーセルヘン】
みんな大好き悪臭おじさん。スジャに「58点」とか微妙な点数つけたのは忘れねえぞ。
私はお金稼ぎなんてせこい行為はしない主義なので、殆ど使わなかった。決して育成のタイミングを逃したわけじゃない、いいね？
でも、25章でもらえる武器がとてつもなく強力なので、別に育成しなくても大丈夫だった。どんなに聖者ぶっても悪人は悪人、変態は変態です。私も変態だが、君とは女の好みが合わないよ。魅惑の人妻様を除いてな。
【アスラン隊長】
やんちゃなジャリンコ共に振り回されて、眉間の皺がさらに深くなってきた苦労人。前回はタダのピラム＋2持ち帰りお姉さんだったのに、今作では人間味が増して好感を持てるキャラに。
飛行ユニットと言うだけで強い。成長は良いが上限値の低いオルフェリアと、しっかりと差別化が図られており、それぞれが違う活躍を見せてくれました。
周りが次々とカップル成立してるのに特に浮いた話もなく、いい年こいたおっさんと一緒に少年少女の逢瀬を見守っていたのでした…。そこ、行き遅れ同士で何してんだ、またチェザルに茶化されるぞ。
ただ、この人はガーランさん以上に恋愛沙汰の縁がなさそうなオーラに溢れているので…。仕事に明け暮れて婚期を逃すと、もうチャンスはないのよ…
【シャインビット】
「エズレル」という人間運搬機を装備。魔物特攻はもちろん、待ち伏せ・攻撃半減が付与されるなど高性能な上に、武器回数は40回と多いので安心してバシバシ使える。今作も大量にシュリの魔石があることだし、遠慮はいらない。
魔物が多い21章・24章で思い切り活躍してもらいましょう。ちなみに、エズレルはたまに移動力が伸びたりする。運搬速度が大きく改善されるので、ちょっと粘って吟味するのも良い。
エズレルくん、君は姉貴に行き遅れ属性をつけるという最大の罪を犯したのだよ…あと、フィヴィちゃんへのファザコン発言も許されざる愚行である。
でも、ティアサガの某風魔道士と違って、他者に噛み付くような態度を取らないから全然イラッとこない。年頃の男の子ってこんなもんだよねって感じで、まだ可愛げがある。
まあ、昔の自分を思い出して、古傷をおさえるような大人にならないことを願うよ…
【オーラン】
キング・オブ・器用貧乏。多彩なスキルを持ちながら、それを活かせる能力がない。鍵を開けてほしいけど先行させるには不安、遠くの敵を倒してほしいけど火力がない。追撃も出来ない、命中率も低い。しまいにゃ成長率もすごぶる悪い。
しかし、元から熟練度が高いので育ててなくてもマスターボウを装備できます。そして、今までの弱さが嘘のように強力な俊足スナイパーへと大変身。なんてこったい。
いかにも、そこらのモブから適当に登用してきましたよって顔なのに、終盤になって急に君の話が出てきたのにはびびったよ…ただ喋って終わる仲間Fとかじゃなかったんや…
まあ、なんだ。その子と良い仲になってるようだけど、アーバレストで射られないようにな。でもあのお兄ちゃんなら、「恩人だ」とかなんとか言って、あっさり受け入れたりして…？
【ペンネロープ】
父の仇を追ってゼイド軍へ加入。その仇とやらは、10歳も離れた少女とイチャコラしておりました。許すまじ！ということで決闘を申し込んだのは良いものの、部外者に絆されてあっさりと和解。
…そして、颯爽と去ろうとした所を、山賊たちに囲まれてヒーニアス芸を披露してしまったのでした…助けに行ったザイードが、近くにいるブラード竜のメテオールで何回か死んだのは嫌な思い出。
中盤、序盤の刺々しい雰囲気は何処へやら、一皮剥けて面倒見のいいお姉さんに。生きる目的が無くなったとか言いつつ、シーラとの会話を見てると人生満喫してるように見えるんですがそれは…
多芸な弓兵たちに比べて「純粋に強い」という長所しか無かったから、後半からはベンチウォーマーに…。強いんですよ、めっちゃ強いんですよ！でも割いてあげる枠がなかった！！
ベネットさんが抜けた後は、貴重なバフ係としても運用できるのに、活かしきれなかった自分の腕が悪い。
【フォーヴ】
「いぶし銀」という言葉がこれ程似合う漢もいるまい。男ではなく「漢」。地味で台詞が少ないながらも、要所要所で男気溢れる活躍を見せていたのが印象深かった。
だから伯爵…あんまり刺激しないであげて。でも、EDの会話は拗れた三角関係の決着を付けるためには必要だったのかも。彼なりに吹っ切れた感じがったと言うか、だからこそベネットさんの隣に自分が居るべきじゃないと察していたと言うか。
ヒルダの後釜としては十分な能力。固有武器はないですが、素の能力が強いのでハイメタルアクスで十分。斧兵なのに技が高いのでしっかりと当ててくれる上に、威力も高いから敵が溶ける溶ける。
怒りとか待ち伏せとか、色々スキルを付けても楽しい。取り敢えず敵が強いなと思ったら、ザイードか彼に任せてた…それぐらい強い。
【リリア】
商人の娘から大神官へ…出世コースを昇り続ける元薬草摘み。専用武器も杖なにもないが、本人のスペックが優秀なので十分すぎる。
私のプレイでは成長がやたらと良く、サリューションを片手に暴れまわってました。再生魔神だろうがドラゴンだろうが、彼女の前では赤子同然。…おかげで彼女に使わせる予定の回復の杖が大量に余ってしまった…
地味にターシャとのやり取りが好きです、女同士の友情！っていう感じで。お互いを支え合える女友達って良いよね…
オタンコナスだのなんだの、剛○武な幼馴染と小学生レベルの喧嘩をしていた頃が嘘のよう。ターシャといいミァンといい、ヴェスタリア島の田舎娘は何かがおかしい。
スーパーマサラ人ならぬ、「スーパーフール人」である。 ベネキアって凄いところですね。
「ターシャ、こうそくいどう（移動力：8）よ！」
「ええ！！」
【ハルディア】
…無限武器ってだけで強いんですよ。なので、後半は頼らないようにしてたんですよ。おかげで、ラヴィニアの捕縛に超苦労しました。支援がないと攻撃が届かないって…
公子の代わりは任せてもらおうとか大口叩いておきながら、結局はマイペースな連中が揃いも揃って好き勝手し始めた11章を見て、やっぱりハルディアはこうじゃなきゃって思いました。
というか、お前もお前で子供の危機っちゅーてんのに何しとんねん。チャンバラしてる場合じゃないんやで。
でも、長年の苦労が報われて、ようやく妹を取り返すことが出来ました。何回か妹にぶっ殺されたのは内緒。しかし、妹は自分を拐いやがった男にご執心、ストックホルム症候群の初期症状を発症していたのでした。
ハルディアよ、本当にバレリウスの始末を妹に任せてよいのか。それで妹がそいつに転んだりしても、泣いてからじゃ遅いんだぞ。
【オルフェリア】
前作で大人気だった彼女が、ついに待望のプレイアブル化である。ガッツポーズしたプレイヤーも多いハズ。トロイGJ！
成長率・スキルともに優秀だが、下級クラスなので上限値があまり高くない。先にも言いましたが、上級職であるアスラン隊長との差別化を図れており、使い勝手が全く違うので役割分担が出来て良い感じです。
下ろすと杖を使えるのは密かなポイントですが、使った試しがないです。せめて乗った状態で使えれば…
イーグルライダーの中では、一番の美人だと思う（個人の感想です）。シーダになれなかったカチュア…と言ったような、KAGAヒロインとしては美味しい立場に居ます。人気が高いのも頷ける。
しかし、トロイとの会話で結構印象変わったなー、あんなにくだけた喋り方するんだ…
【サリネ】
フェルナンドとゴメスくん。ごめん、パッと見だと男の子って言われても違和感ないよ。人様のプレイ画像を見て、ついにショタっ子が回復役の時代かー…などと思ってしまったよ。「巫女」って説明文に書かれてるのに！！
その行動力は、駆け落ちなんてトンデモ選択肢を選んだ両親にそっくり。でも、彼女は彼女なりに出来ることを模索しようとしていた様に見えた。おちゃらけた言動とは裏腹に、自分のやるべきことをしっかり自覚できてる子だと思う。
レベルアップさせても、終盤では初期ステータスに戻ってしまうっぽい。如何にも成長しそうな顔なのに、成長率がやたら低いのはこのせいだろうか。
でも、空を飛べる・回復できる・手槍が使える・状態異常にならない、と有能すぎて、使わざるを得ないんですけどね…
【ミァン】
最強の農民…というかクワ。熊どころか、それより恐ろしいマグルの兵隊もぶっ飛ばす。古代の力ってすげーな…ていうか、それは本当にクワだったのだろうか…クワ型の何かじゃないんだろうか…
しかし、本人自身の能力は然程高くないので、運用にはちょっと気を使った。とはいえ、魔物の多い章では助けてもらいました。あいつら、武器がうざったくて直接攻撃したくないねん…
幼馴染との再会、かーらーのー…大人になったね！貴方もね！！！どうやら気になるようじゃ！！！…騎士コンビの薔薇っぽい雰囲気を、そんな少女漫画のように甘酸っぱい恋愛で中和…したかのように見えたが、あんまり出来ていない気がする。
ヘスティオンと無事に結ばれると良いね…じゃないと、兄貴達が貴腐人様の餌にされてしまう…あかんて…
【ラヴィニア】
前作のナバールとマリータを足して二で割ったイケメン美女から、何故か90年代のヒロイック・ファンタジーに出てきそうな美少女へと変貌を遂げていた。ハルディアもよく妹だって見抜けたな。
友達に「CLAYMORE」を貸したら、何故か「セーラームーン」が返ってきたとか、そのくらいのビックリ変化である。
無限武器アル☆ギュランを振り回し、兄や兄弟子を食う勢いで活躍しまくった。成長も鬼すぎる。20章のご褒美としては十分すぎるぐらい。
彼女のシナリオもまた次回作への持ち越し。バレリウスやらアシュラムやら、一回りも年上の男性が気になってしまう辺り、いかにも年頃の少女っぽくて良いと思います。
【フォロス】
シルティン特機タイプ。顔グラが晩年の格ゲーにいそうな見た目。彼と違ってスペックが高いもんだから、余計に性質が悪い。どうにも「オラついてるお坊ちゃま」の印象が拭えなかったのだが、EDで印象が一転した。
フィヴィとのやり取りが、幼い妹と戯れる兄のようで微笑ましかった。案外素直だったり、やけに面倒見がよかったり、不思議と憎めないあんちゃんです。
馬＋ムチなんて使えないわけがない。能力値はそこそこ…というか、他がおかしいだけで、高水準かつ即戦力となるだけの強さはあります。いや、本当に周囲がおかしいだけで。
というか、20章で彼が死んでたら、25章はどうやってクリアするんですか…アリエルの護衛もそうだが、ゼイドをアドポスのところまで連れていくのに、彼なしでは無理だ…
今回、味方が非常に強くて前作よりも簡単に感じました。体感的には、シミュレーションというよりもパズル的な側面のほうが強かったように思います。
中々クリアできない章も、別のキャラを使ったらあっさりクリア！なんて事も。
どのキャラも一級線の能力を持っている分、同職の競争も激しいため、強制出撃が減る後半からは「居るだけ」になる人もちらほら。
しかし、所謂「イラナイツ」のようなユニットが居ないので、どのユニットにも愛着を持って育てられるのは嬉しい限りです。
運用次第では大きく化けたり、章によっては必要不可欠なユニットになったりと、それぞれが活躍の場を持てるゲームバランスが凄いと思ったSRPGでした。
外伝も1部と同様に、Steamで英訳版が出るということでしたので、再プレイ時に色々と書けたらな…と思っています。……今見ると本っ当に酷い記事だと思うし、書き直したいという気持ちもあるので。
――最後に、ご多忙の中で時間を削り「ヴェスタリアサーガ」という大作を無償で作り上げたスタッフの皆々様に、この場を借りて感謝申し上げます。
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